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パビスタンプは日本の気候風土に似た地中海地方で生まれた建材です。日本の気候風土に非常に適した塗り壁材です。
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2009/05/20(Wed)

[その他] ●たいへん勉強になるメールです。

『東京の安中です。
次々と襲い掛かる火の粉を払うことに忙殺され、メールする時間が取れないとい
うより気持ちが落ちていました。 自分は何のため、誰のために事業を行ってい
るのか。 拝金主義を批判しながら、しかし「お金」に振り回されている自分がい
ます。 個人生活はガマンの一字で凌ぐことが出来ても、企業経営はそうはいき
ません。 この苦しさに苛まされ、精神が疲弊していきます。 それでも何とか経
営を続けているのは、「自分が選択した自己責任の職務」であるからです。 誰
を怨むこともできません。 また、この不況をのろっても何の解決にもなりません。
全ては自己責任だと自覚することでしか乗り切ることができません。

昨年、今年とお客様の倒産が続いています。 その前までは、5年に1件ぐらいし
かお客様の倒産はありませんでしたが、昨年は4社、今年はこれまでに2社とい
う異常事態です。

中小企業を支えてきた基盤が音を立てて崩れ出している恐怖をひしひしと感じて
います。
そんな中、本メール情報で、榎本さんからのメールを拝見しました。それで、筆を
取った次第です。 榎本さんは「お金」中心の資本主義社会の限界を言われてい
ました。 辻様も再三再四、米国型の拝金資本主義に対し警告を発せられてい
ます。 私もその通りと思うのですが、金融経済が破綻してなお、拝金主義は収
まる気配がありません。 もはや、人々の心の中に住み着いてしまったのではな
いかと思われるくらいです。

私も必死になって資金確保をしなければ企業が運営できません。
お客様の都合で代金回収が遅れても、どこも助けてはくれません。 自分がカネ
をかき集めてくるしかありません。 だから、資金運用を図り、いざという場合の
備えをしておくことも経営者の役割となります。 しかし、それも拝金主義には変
わりありません。 経営とはこのように矛盾に満ちた行為と言えます。

サラリーマン時代から、カネを巡る醜い行為に身を投じてきました。 負けるわけ
にいかず、裏の手も使ってきました。 それに嫌気が差し、勤めを辞め独立しま
した。 つましい自給自足で生きていければ良い、と当初は考えていました。

しかし、18年間経営をやってきて、結局同じ道をたどっている自分がいます。
友人であれ、経営の役に立たないと判断すれば切ってきました。 どうしようもな
い矛盾です。

榎本さんのような前途ある若者に、このような絶望的な世界の話はしたくないの
ですが、以下のことを私は念頭において生きています。

「この世で最も弱い者は、悪を知らない善である」。 そして「この世で最も強い者
は、悪を知り尽くした善である」。 しかし、「悪を知り尽くしてなお善でいること
は難しい。 多くは悪に染まってしまう」孫子の兵法を始めとした多くの教えを受け
た故武岡先生からは、「怒り、焦り、驕り、恐れ、愛情などが悪を生む。 しかし、
その感情の浮き上がりを押さえようとしてもそれは出来ない。

その時は、一時その感情に身を任せよ。だが、その感情に捉われている間は決し
て行動してはならぬ。 感情の波が去った後、その原因を分析した後行動を起せ。
さすれば、悪を知り尽くした善にもなれよう」と教えられました。
未だ道遠しですが。
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安中 眞介 : Email annaka@halsystem.co.jp


by vonsumaine | 2009/05/20 05:59:17 | その他 | comment(0) | trackback(0)
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